養蜂アカデミー設立について

日本の養蜂の現実

日本の養蜂を取り巻く環境はいま、ミツバチ自身の動態を含む自然環境、人間側の取り組みの双方において、大きな変革期にあるように思われます。

蜜源環境の悪化、採蜜群とポリネーション群のバランス確保、蜂の健康問題、養蜂家の後継者問題、在来種ミツバチを中心とした趣味養蜂や都市養蜂の位置づけ、関連産業団体のあり方など、長期的な視野に立つと、取り組むべき課題は多岐にわたります。

養蜂家・養蜂業の社会的な貢献は、ミツバチによるポリネーションを通じて私たちの食糧生産に大きく寄与していることであり、そのために必要な数の蜂群を供給することは国家レベルでも求められています。農林水産省はそのため、毎年大きな予算をとって対策に当たっています。しかしその確保のためには、そしてもちろん採蜜用の群のためにも、蜂が健康に、よく育つ飼養環境の確保が必須です。

そこで最も重要なのが、十分な量の蜜・花粉源植物です。しかし残念ながら我が国の蜜源植物は、実質的にも統計上も減ってきており、これが何とかしなければならない大きな課題です。一方で休耕田や耕作放棄地、伐採後放置されたままの林地は広大な面積に及んでいることから、これらを蜜源・花粉源の畑地、または森として利用していく可能性は十分考えられるはずです。

この課題の解決に向け、養蜂家の努力に加え、環境改善の趣旨から一般の方たちの理解も得つつ、「蜂や訪花昆虫に優しいガーデニング」や、「少し長い目で見た蜜源の森作り」の具体的な提案をしていきたいと考えています。今回この設立の経緯は、この養蜂家の後継者問題に目を向けた取組として実施していきます。

もともと養蜂業は家業的な要素が強く、祖父母・父母などが養蜂業を営んでいない限り養蜂業になることはないという閉ざされた業界でありました。

もちろん今までは国産蜂蜜やミツバチに世間の認識も浅く、それで十分だったとも言えます。しかし、昨今の健康志向・自然派志向・本物志向の流れにより、国産蜂蜜やミツバチの重要性が見直され、それを生産する養蜂家の重要性が高まりました。

しかしながら前述した通り、家業的要素が強いため絶対数の専業養蜂家の人数が不足しております。さらには、地域や個人により養蜂技術のバラつきが発生しており地域格差もでてしまっています。

養蜂アカデミーの設立へ

このような問題を解消するためには、養蜂アカデミーを設立して、養蜂技術の標準化並びに養蜂家育成に寄与した事業が重要となります。このような取組はEU諸国などでは古くから実施されていますが、日本では初めて試みとなります。

1. 経験豊富な指導陣
日本で唯一のミツバチ関連の大学として玉川大学がございます。そこで名誉教授を務める、佐々木正己教授を筆頭に、干場先生などを迎えて学術的な指導を実施。また全国から専業養蜂家を講師に招いて実学を学ぶ。

2. 養蜂家向け技術指導書
プロの養蜂家向けの適当な技術指導書がない中、できることならそうしたものも作りたいところですが、これは簡単にできることではありません。そこで、海外の新しい技術情報の中から、これはと思うような内容を紹介していきたい考えです。 また、ミツバチの基本的な生態や生物学上の知見を正確に知っておくことは、養蜂場面でも役に立つと思われます。

3. 就職斡旋
1年間・1年半の授業をうけることによりある程度の養蜂技術が身につけれれるため、養蜂ネットワークを使っての就職斡旋にも寄与する。

支援機関:一般社団法人養蜂産業振興会 https://beekeepers.webnode.jp

体験教室について

はちみつ・養蜂の魅力を少しでも多くの方に伝えたい

季節ごとに楽しめる体験教室を開催

松治郎の舗 伊勢おはらい町店では季節ごとに楽しめる様々な体験教室を開催しています。蜜ろうを使ったハニーアロマワックスサシェ、ハニーキャンドル、はちみつリップ&ハンドクリームつくり体験など、はちみつだけでなく養蜂の魅力を多くのお客様に伝えるイベント・商品をお届けいたします。

ハニーアロマワックスサシェづくり
モザイク石鹸&化粧水つくり
リップ・ハンドクリームつくり
アロマバスボムづくり
ミツロウラップつくり
ハニースクラブつくり
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